８畳間から出動する９課

-ヒトガタナ-(1) (BLADE COMICS)

オニグンソウ氏、pixivでお気に入りに入れている好きな絵師さんなのですが、
連載持っておられることを存じ上げておりませんでした…（恥）
で、恥じらいながら1巻を購入させていただきました。

“人の魂を別の容れ物へと移す技術―――
　この奇跡的な技術の発明はまさに己が体の如く操作可能な
　アンドロイドが現出する要因となった
　このアンドロイドは初期こそ主に工業用・医療用に運用されていたが
　程なくして武装をほどこされ戦闘に特化したタイプが製造される
　こうした「操作型武装アンドロイド」のことを
―――刀と呼んだ”

というわけで、基本設定はよくある気がしなくもないのですが、
そんな刀による犯罪を取り締まる「対刀犯罪課」の活躍を描いたＳＦアクション。

主人公の十種（トグサ）。
もうこのジャンルでこの名前はオマージュですよね。

“あるやんごとなき理由で　俺は半分は人間なんだが
　もう半分は刀（アンドロイド）でして”

人間か、化物か。
十種の葛藤が大きなテーマです。
作品自体も８畳のアパートを舞台にした日常パートと、
街中でコンクリートを砕きながらの派手な戦闘パートと
人間と、化物を行ったり来たり。

“ここから先は
　俺達　化物の領分です”

上の絵を見ていただいて判るかと思うのですが、
とにかくオニグンソウ氏のここぞというシーンの絵は
構図・コントラストの見せ方がハンパなくカッコいいです。

もう既にドラマＣＤ化は決まっているとのこと。
他の剣士たちもまだ全容は見えませんが魅力的な面々なので
きっとこれからストーリーも盛り上がっていくことでしょう。
ブームになる前に是非読んでみてください。