ささめきこと最新刊

10月からアニメが放送開始『ささめきこと』の最新刊。

ささめきこと 5 (MFコミックス アライブシリーズ)

アニメ公式ＨＰ：http://www.sasameki.com/
つーか今、アニメ公式HP見て噴いたのだけど音楽担当・蓮実重臣…って元・総長の息子じゃねーか！www
たぶん意識して聴くのは黒沢監督の『アカルイミライ』以来かな？そこにも注目して観るとしましょう。

さて、コミックスの最新刊について。
作者・いけだ先生もおっしゃっているとおり胃の痛い展開の第5巻です。
そんな5巻の見どころポイントを3ヶ所ご紹介。

■1．アケミちゃん＝朱宮くんに異変？！
10月新番で動いている姿を披露することで人気急上昇することが確定している（俺の中で）女装少年・朱宮くんですが、とある事情で第26話以降、こんな感じです。

このコマ以外にも2、3コマ登場しているのですが全部こんなヘロヘロ状態。
さて、何が起こったのか！？是非ご自身でお確かめください。

■2．新キャラ登場！
『ささめきこと』は時系列が進むタイプの漫画なので、レギュラーキャラがみんな進級します。

進級、ということは新入生も入ってくるわけで。

新キャラ・蝉丸まゆちゃんと松原恋乃ちゃん。
どうやら、2人（少なくともまゆちゃん）は2人の関係が百合っぽいことを自覚してない風。
まゆちゃんはまだ全貌見えないですが、個人的にかなりの萌えキャラです。

■3．実験的な演出

「…私　自分では家事とか結構やってて　それなりに頑張ってるつもりだったけど
ひょっとして全然たいした事なんてないのかも

…この人は　実は病気の奥さんの世話で残業ができなくなって大変…とか

あの人は　海外で働く資格を取るために勉強中

お嫁さんとお母さんの折り合いが悪い

塾のかけもちでいつも帰りが遅い

みんな…何気なく暮らしているように見えて
本当は毎日凄く頑張ってるのかも…」

「じゃあ私は？」

高校2年生、周囲が“俺（私）、最強！”と中2病を絶賛継続中のなか（僕は27歳でまだ継続中）、
こんな悟りを開いてしまうのは恋をしているからですね…（泣）

このシーンに続いて、汐ちゃんは村雨さんとたまたまバッタリ会って、村雨さんの家の角まで一緒に帰ります。
そして1人、夜の町を歩く汐ちゃんに以下の独白が重なって第29話「その角までの永遠」は幕を閉じます。

大好きなすみちゃんの側にいるために嘘ばかりついている私は　すみちゃんにはどう見えてる？

続く第30話「嘘と罰」。

前回の“すみちゃんにはどう見えてる？”に呼応するように、
村雨さんから見た汐ちゃんが一切描かれません。

これ、どうお伝えすればいいのか判らないのですが、めちゃくちゃ切ないです！
この抜粋された2コマでは判らないと思いますが、30話を通して読むととてつもない違和感…
そう、最近の事例で言えば『東京マグニチュード8.0』の8〜10話のような、気まずさを感じることになります。
まるで、2人の嘘を、気持ちのすれ違いをエンタテイメントとして享受してきたことを罰されているような…。
第2話以降、比較的ライトな、ドタバタもまじえた百合モノとして楽しめた作品ですが、
スタート時の、それ以上の極上の切なさを味わえます。必見。

買ったときにアニメ告知のフリーペーパーが配布されていたので貰ってきました。
アニメの脚本担当・倉田先生のコメントがもう流石！という感じ。

―――倉田さんが考える女の子どうしの友情モノの魅力とは？
なにはさておき、おっぱいが4つもあるというトコロではないでしょうか。

上記以外にも「百合を慈しんでいきたいです」など名言多数。
是非、書店で見つけて読んでください。